iOSDC スポンサー変遷 - 集計と可視化 2025

追記: CASAREALの表記が間違っていたためSpreadsheetのみ修正を行いました
iOSDC 2025に参加・登壇してきました。
その中でやはり気になったのが各種スポンサーの多さで、個人的な興味からiOSDCのスポンサーに関する集計をしてみることにしました。 2年前にも同様の記事を書いていたのですが、2024年が不参加だったため2年ぶりの公開となります。 今回は10周年の節目でもあるので、皆勤や変化などを見るのが前回に増して楽しみですね。
お断り
(前回と同様)
- 集計の都合上、スポンサー名の表記は略称など正式表記と異なるものがあるのでご容赦を
- データ・数字は独自に手入力で集計したもので正確ではないです
- 買収や合併等を確認した企業・サービスの一部はこちらでマージしています
集計データ
ユニークスポンサー数

プラン数に関わらず1開催で1つでも何らかのプランで協賛した場合を1として集計したデータ。 総計だと実は2024年をピークに今年は若干の減少となっていました。 複数の枠にスポンサーしていてもあくまでユニーク企業数で集計した結果なので、スポンサーの枠自体や出展ブース数が減っているわけではないと思われます。 3社の減少だけで言い切るのは難しいかもしれませんが、モバイルに積極投資する企業が淘汰されて新規参入が減少している可能性もあります。

企業別で見ると、10年間連続でスポンサーをしているのは5社! 集計上LINEヤフーは2023年の合併前も合算しているため、単独でカウントすると外れるため3社となります。 また9年、8年といったほぼ皆勤を入れても20社近くあり、長期間iOSDCのスポンサーを続けている企業も多いことがわかります。
プラン合算スポンサー数

プランごとのスポンサーを1として、スポンサー枠数で集計したデータ。 つまりは「スポンサー枠数」を表しており、2025年は全体で150枠あるということになります。

こちらも合併に伴ってLINE ヤフーが圧倒的な差で1位で、これを除いた1社単独ではTeamLabが最多でした。 また10年間で年平均1枠以上=総計10以上の企業が30社もあり、1社で複数枠スポンサーをしている企業も珍しくないことが分かります。
主要プラン

ダイヤモンド~シルバーの主要プランで協賛した企業のリストです。
- ダイヤモンド (4)
- プラチナ (3)
- ゴールド (2)
- シルバー (1)
上記の()内の数字が表内の数字=プランに対応しています。 例によって2023年以前はLINEヤフーで合算となっている点に留意してください。
ここで目立つのが、7年連続ダイヤモンドスポンサーをしているYUMEMI。 自分もiOSDCに来るまでYUMEMIという企業自体知らなかったのですが、いまやiOSDC参加者でその名を知らない人はいないほど知名度を得ているのではないでしょうか。 近い立ち位置でyappliやfenrirといった企業も、同じようにiOSDCで大きな認知を得ているように思います。
ブーススポンサー

ブーススポンサー数も過去最高を更新し、2025年はなんと47社! 2つのビンゴを作れるほどのブース数だっただけに多いとは思っていましたが、改めて振り返るとかなりの数あることがわかりますね。 コロナ開けの2023年から急速に枠数が増えており、来年には60社近くになりそうな勢いですが果たして会場確保はできるのでしょうか?

企業別では、コロナが流行しオンライン開催となった2020,2021年を除いて皆勤なのはCyberAgentのみで、準皆勤も3社あります。 こちらの表でも、枠が拡大した2023年以降に新規参入し以降連続して出展している企業が上位に多いことがわかります。
オプションプラン
その他プランについては割愛しますが、データはSpreadsheetをご覧ください。
- 幕間動画
- Tシャツ
- スポンサーセッション
- ネットワーク
考察・感想
ここからは、10年分のデータを見たうえでの個人的な考察や感想になります。
スポンサーあってこそのiOSDC
まず集計して改めて、iOSDCの協賛企業の多さには驚かされました。 特に主要プランやブーススポンサーの数に加え、長期間連続で協賛している企業の数が多いことからも、iOSDCがスポンサーあってのカンファレンスと言われる理由がよくわかります。
またこれだけの規模・会場・サービスで開催するカンファレンスの中で、iOSDCはチケット代が比較的安いのではないでしょうか。 実際1万円、ものによっては2万円でもお釣りが出ないカンファレンスはザラにあります。 その中で今なおこの価格帯を維持できているのは、これだけのスポンサーの協力があってこそ実現できているものと思われます。
今後のスポンサー数
一方これは業界全体にまたがる話ですが、企業視点では年々「費用対効果」の説明の必要性や出資基準が厳しくなっているという話も聞きます。 直近3,4年ほどでブースを中心にスポンサー数は大きく増加したものの、逆に直近1,2年でスポンサー継続をやめたと思われる企業も見受けられました。
昨今のエンジニアバブル崩壊やAIの台頭の影響かは不明ですが、今後もスポンサー数を維持できるかどうかには注目したいです。
新規参入企業の傾向

とはいえ全体のスポンサー数は維持で、ブース数は増加していました。 2025年で初スポンサーの企業は9社でNTTやSony、本田技研工業のような大手通信・機械メーカーの参入は過去あまりなかったように思います。

またこちらは、2025年にスポンサーした企業を過去のスポンサー年数ごとにヒストグラムにしたものです。 今年の新規参入は9社とやや落ち着いたものの、2年目が11社、3年目が13社、4年目が12社と、5年目以降の企業と比べて山を作っています。 1,2年でのスポンサー落ちもあるものの、それを加味してもこれだけのスポンサーが定常的に着いてきているのは新規参入も決して衰えていない証拠と言えるでしょう。
おわりに
毎年の挨拶で実行委員長の @tomzoh さんも「iOSDCができるのはスポンサー様のおかげです」と述べられていますが、本当にそのとおりだと思います。 参加者視点だと、ブースやセッション以外ではあまりスポンサーのことを意識しないかもしれません。 しかし、決して安くはないスポンサー費用(私自身も所属企業でスポンサー応募した経験あり)をこれだけ多くの企業が出してくれているおかげで、学生や新卒でも参加しやすい価格設定、充実したコンテンツやプログラム、良い会場環境を享受できていると考えると大変感慨深いですよね。
スポンサーのみなさん、いつも本当にありがとうございます!
2段階認証のOTP管理と入力はAuthy+Alfredよりも1password+Raycastが便利かもしれない
Authy + Alfred との別れ
これまで自分は長い間、2段階認証のOTP管理にAuthyを使っていました。
Authyはマルチプラットフォームで動作しコードを共有できるため便利だったため使っていました。 (これ以前に使っていたGoogle Authenticatorは、当時端末間のコードができなかったが現在はできるようになっている。)
さらに自分はMacのアプリランチャーであるAlfredで、Authyのプラグインを使っていました。
Alfredでおもむろに at (サービス名) と入力&Enterすることでワンタイムパスワードのコピーをキーボード操作で完結することができました。通常あればMacやスマホのアプリを直接開いてコピーしたものを貼り付ける必要があるので、キーボード完結にできるのはエンジニアとしては大変ありがたかったわけです。

ところが、最近になってこのAlfredのプラグインが動かなくなってしまいました。そもそもこのプラグインはAuthyのCLIツールを間接的に呼び出しているのですが、調べたところこれが依存しているAPI(authy コマンド)がどうやらディスコンになってしまったようでした。プラグインは新しい認証方式には対応しておらず、以前の認証時に作られた $HOME/.authy.json にある認証情報はそのまま使えるものの、その後新たに登録したサービスについては同期することはできず追加もされないらしかったのです。
1password + Raycast への移行
コード入力にまたマウス作業が必要になるのは面倒だなぁと思って途方に暮れていたところ、ふと有料契約もしている1passwordを見てみたらなんとOTPが管理できるではないですか! (今さら) しかもUIがなかなかすごくて、OTP登録時のQR読み込みをブラウザのエクステンションからでもできるので、登録・入力時にわざわざスマホを開く必要がないのがとても便利!


またちょうど同じ時期にAlfredからRaycastへの移行をしていたこともあり、以前と同じキーボードでのコピーがRaycastの1passwordプラグインでもできることが分かりました。

ただ当然再登録が必要なので、サービスごとに解除/再登録といったことを毎週ちまちまとやっていく必要はあるわけです。これは若干面倒ではあるものの、全然使っていないサービスのセキュリティを見直す意味もないのでアカウント削除等のお掃除も含めて棚卸しになって結果としては良いかなという感じです。
もっとも最近はpasskeyも1passwordに集約していて使えるサービスも増えているので、2段階認証は徐々に使わなくなってきていますが(汗)
結論
- Authy + Alfred での2FAコピーは、AuthyのAPIクローズによりできなくなった
- 1passwordは2FAの登録が簡単でRaycastを使えば以前と同じ呼び出しができる
- 再登録は必要になるのでこれは時間をかけてやりつつ、必要ならサービス退会もやっていくとと効率が良い
歴代のiOSDCのスポンサーを集計し傾向を可視化した

目次
はじめに
2023年も毎年の恒例行事としてiOSDCに参加している。
iOSDCは i will blog がキーワードのカンファレンス。
昨年はスピーカーだったこともあり体力不足でブログが書けていなかったが、今年はリモート参加で余裕があるので書いてみようと思う (ついでにブログも復活させた)
それで何を書こうかと考えたのだが、今回は「iOSDCのスポンサー企業変遷と傾向の可視化」をやってみることにした。 自分もこれが5回目のiOSDCになるが、登壇者の顔ぶれと同様、スポンサーの顔ぶれやその移り変わりがふと気になったからである。 また、オープニングで毎年「スポンサーしてくださる企業様、本当にありがとうございます!」という挨拶を聞いたときにも「毎年スポンサーしている企業ってどのくらいあるのだろうか」「通算どのくらいの額をスポンサーしているのだろう?」と思った。
こういうメタ的な考察も面白いかなと思い、今回は公式サイトからスポンサー企業データを集め、スプレッドシートので集計した結果を見てみることにした。 (ちなみに過去には、iOSDCのノベルティグッズの紹介をしたことがある)
お断り
- 集計の都合上、スポンサー名の表記は正式と異なるケースがあるのでご容赦を
- データ・数字は独自に手入力で集計したもので正確ではないです
- 買収や合併等を確認した企業・サービスの一部はこちらでマージしています (JapanTaxi -> Mobility Technologies -> Goなど)
集計データ
データが多くスクショが大変なのでSpreadsheetのリンクを載せておきます
- 2シート目以降にピボットテーブルで集計を結果 (この後それぞれについて解説)。
- 原則全年で総計した値の降順でソート
- この投稿に貼っているスクショは上位の一部及びグラフのみなので、全体は上記から参照されたい
ユニークスポンサー数


プラン数に関わらず1開催で1つでも何らかのプランで協賛した場合を1として集計したデータ。
プラン合算スポンサー数

各プランを1として集計し、複数プランでのスポンサーも考慮した値。
主要プラン

主要プランで協賛した企業のリストです。
- ダイヤモンド (4)
- プラチナ (3)
- ゴールド (2)
- シルバー (1)
上記の()内の数字が表内の数字=プランに対応しています
オプションプラン
オプションプランで協賛した企業のリストです。
- ブース
- 幕間動画
- Tシャツ
- スポンサーセッション
- ネットワーク
- 料理
- ドリンク
- グッズ
年によって若干名称が異なるケースや、2023年現在は消滅したものも含んでいます。
考察・感想
年ごと
- 2019まではゆるやかな上昇も2020にコロナによるオンライン開催で一度縮小
- しかし翌年にはトレンドが復活し2023年は脅威の80社を突破
- 参加者視点で見ると、年々スポンサー紹介が豪華になっていっているなという実感がある
企業ごと
- これまでにスポンサーのべ174社! 若干の重複等があるにしても、累積の実績としてはなかなかすごい数!
- 初年から毎年スポンサーをしている企業は5社、どこも日本ではビッグテックと呼ばれるような企業で、iOSDCに限らずコミュニティで常日頃支援をしてくれているという印象。
- Yahoo! Japan は唯一の全年Diamond協賛、技術・カンファレンスに対する力の入れ方が段違い!!
主要プラン
- YUMEMIがYahoo! Japanと同じく初スポンサーから4年連続でDiamond。たしかに自分もYUMEMIを知ったのはiOSDCで、ノベルティのクリアファイルを見て面白い会社だなぁと思った記憶あり。
- HANDS LABさんは昨年まで全年スポンサーだったが、2023年は協賛なしというのが残念。
- 複数プランで継続的に支援している企業も多く、2023年はteamLab / YUMEMI / pixiv / cybozuが4プランでスポンサーしているのもすごい。
- 他方、2023年のRIZAP、2022年のMagicPodのように、いきなり初登場Diamondスポンサーというパターンも見られる。
- 1参加者(及び協賛経験者)視点だと、プランはどれであれ単発よりも継続性があると「あの企業、いつもiOSDC協賛してるな感」が出て認知が浸透するように思う。
- その意味で、逆にHANDS LABは2023年の協賛こそないものの、なんとなく頭の中では「今年もスポンサーしているよな、きっと」というイメージだった。
- 協賛企業における多様性が年々高まっているように見える。主要プランはメガベンチャーが多いものの、全体で見ると規模も事業内容も多種多様になってきている。
オプションプランごと
ブース


- 2017年の10から2023年にはその3倍に。
- 出展ニーズだけでなく、枠数=運営能力のバランスが必要なので、数の増加は運営の成熟とニーズ拡大の両面があったものと見れる。
- 2023に3年連続出展の常連が増えたものの、それまでは割と入れ替わりが激しかったようにも見える。
幕間動画

- 実は2021年までは1社の独占状態だった。
- これもまだ入れ替わりが激しい状況?
- 動画制作が大変だったり、費用対効果を見極めている企業が多いということかも?
Tシャツ

- 22,23年のスポンサーは固定化しつつある。
- しかし全体で見ると入れ替わりが激しいように見える
スポンサーセッション

- RECRUIT・楽天が常連
- こちらは2023年にセッション数が大きく増えたため、新たなスポンサーの参画に期待
ネットワーク

- 初年は複数社の共同で提供されておりまさに黎明期という感じ
- 2019年にKadokawa、2020年にdwangoが協賛となり、ネットワークチームも年々成熟して安定的なサービス提供ができる体制になっていったと思われる
フード

- 2019年をもって終了。
- コロナ前まではフード系の専門スポンサープランもあり、個人的には2019年の無限コーヒーにはかなりお世話になった記憶あり。
- 提供内容ごとのスポンサーをやめ、主要プランによる大口での金銭・ノベルティ支援に代替されたものと思われる。
ドリンク

- 2020年をもって終了、こちらも理由はフードと同じと思われる。
- Quipper、そして懐かしのOrigami(現メルペイ)が...
グッズ

- 2019年終了、理由は同上と思われる。
- 現在は公式ロゴ入りのものに代替されている。
- 余談だが、元同僚が自社がスポンサーしたときのストラップをずっと社員証につけて使い続けていたことを思い出した。
まとめ
- 2023年はスポンサー数が全体的に大きく増え、コロナで一度止まった規模拡大が大きく勢いづいた
- おなじみの顔ぶれにも一部変化が出たり、枠増加に伴って新参スポンサーが増えたことはスポンサーの多様性増加に繋がっていると見える
- 1参加者としては単発よりも継続的なスポンサーの方が、記憶には定着しそう。企業目線=費用対効果の面でも、無理に高いプランにするよりは支援できる範囲で継続してやっていくのが良いのかもしれない。
- 実は以前スポンサーとして参加したときに実際の金額を見たことがある。これがなかなかの金額であり、加えてノベルティやパンフ入稿などの労力も考えると、登壇者・運営だけでなく各企業も毎年よく頑張っているのだということを改めて実感する
- なお具体的な価格については、年度によって異なること、また限定公開情報と思われるためここでは割愛する
- 継続支援、ましてDiamonやPlatinumでしている企業は、体力というか技術投資にかける力が本当にすごいのだと思う
- ここにさらなる企業情報(組織規模や株価)なんかも加えて見られたら面白いかもしれないが、それは「iOS開発者のお祭り」という見方を超えるものになってしまうのでやらない (そもそもデータ集計できないし)
- 来年も開催されたら更新してみようと思う
参考文献
歴代iOSDCの公式サイトのスポンサーページ